[森岳温泉病院] 各科・部門紹介
リハビリテーション科
理学療法(PT:Physical Therapy)
理学療法では、脳卒中による麻痺、骨折術後や寝たきり状態によって生じた筋力・体力の低下や関節可動域制限などの機能障害に対して、関節運動や筋力トレーニングなどの運動療法を用いてアプローチします。
また、日常生活に必要な基本的な活動(起きる・座る・立つ・歩く)の制限に対しては、杖や装具を利用しながら直接的に動作練習を行い、動作の再獲得を目指しながら麻痺の回復や体力・筋力の向上を促していきます。
作業療法(OT:Occupational Therapy)
作業療法は、日常生活全般に必要とされる多くの作業・活動を通して、麻痺の回復や現在の能力維持、もしくは新しい能力の開発を図り、生き生きとした豊かな生活の再獲得を援助する療法です。
具体的には手芸・木工・レクリエーション等の趣味的な活動に加え、着替えや入浴、排泄、料理の練習など身近な生活シーンを想定した幅広い訓練内容となっております。
言語療法(ST:Speech Therapy)
言語療法では、主に脳卒中後に出現するコミュニケーション障害(失語症、運動性構音障害等)に対し、コミュニケーション能力の改善を図り、患者様の生活の質(QOL)を高めることを目標にお付き合いさせて頂いています。
また小さなお子様の発達の遅れに伴うことばの問題や、発音の問題等ことばに関した悩みに対してご相談に応じています。
また摂食機能療法として、食べ物をうまく飲み込めない、水分がむせるなど摂食・嚥下障害の患者様に対しては嚥下造影検査等を行なっています。その結果をもとに、医師を中心に各スタッフ(看護師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護士等)が協力して安全においしく食事を頂くよう、リハビリや食形態の検討をしています。
温泉治療室
泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
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泉温 | 源泉63.7℃、使用位置55.0℃ |
知覚的試験 | 無色透明・無臭で強い塩味有、弱アルカリ性 |
適応症 | きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 (秋田県 温泉分析書番号 第310号 森岳温泉1号井戸より) |
浴中機能訓練用温泉プール | 特殊浴槽 |
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看護科
看護・介護スタッフの役割として、入院治療されている皆様との日常の触れあいの中で、訴えに充分に耳を傾け、温かい心を持ち、早く自立した日常生活行為ができるよう、心をこめて援助させて頂いております。
歯科
診療室バリアフリー、車椅子対応ユニット完備しております。
薬局
お名前を確認の上、薬局窓口よりお受け取り下さい。必要に応じて一包化(1回分ずつまとめて分包)としています。
薬が多い方、飲み方が複雑でわかりにくい方はお申し出て下さい。
薬についてわからない事がありましたら、お気軽にお尋ね下さい。
放射線科
オープン型MRIは、前面が大きく開いたワイドオープン型システムですので、圧迫感が少なく、小児やお年寄りの方でも安心して検査を受けることができます。脳疾患や脊髄疾患等の診断に有用です。
◇検査機器◇
オープン型MRI、全身用CT、超音波骨密度測定装置、X線TV装置、一般撮影装置、ポータブル撮影装置等
検査科
迅速かつ正確な検査データの提供に努めています。
◇検査機器◇ 血液生化学自動分析装置、自動血球計数装置、高性能顕微鏡、眼底カメラ、ホルター心電図、血液ガス分析器、呼吸機能検査装置、心臓超音波診断装置等栄養科
管理栄養士2名により、毎日昼食時患者様の病室訪問を実施しています。食事摂取状況の把握、問題点の観察などナースやリハ科スタッフへの情報提供や食事指導につなげています。
当院では回復期リハビリ病棟があり、経管栄養から経口摂取へ移行する患者様も増えてきています。
平成18年10月から調理業務を外部委託にし、嚥下食マニュアルも確立してきました。週1回のセレクトメニューには地産地消の一環として地元産の食材も取り入れております。特に好評なのは普通形態の人から嚥下食(III)(きざみ・とろみ食)の方たちまで楽しんで頂ける、『にぎり寿し』【写真(1)・(2)】となっております。
また嚥下食(II)としてブレンダー食で形のわからない料理の患者様には、香りがあり素材の形もわかる、舌でつぶせる位のやわらかさのムース食【写真(3)】を取り入れています。最近では商品の開発も進みいろいろな味の食材が楽しめるようになっています。
(1)普通形態 | (2)嚥下食(III) | (3)ムース食 |
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医療相談室
病気になると、いろいろな心配事が出てきます。たとえば・・・
・入院の御相談
・医療費の支払いや生活費などの経済的な問題について
・健康保険・年金・介護保険などの制度について
・福祉サービスの内容・利用法について
・その他、どこに相談したらよいのかわからないことについて
専門の相談スタッフ(医療ソーシャルワーカー)が御相談をお受けしています。